『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』過去5年の実績を米国株式(NYダウ)投信と比較 NYダウ投信がつみたてNISAに採用される可能性は?

2018年12月20日木曜日

先進国株式 米国株式

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<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドを米国株式(NYダウ)投信と比較・評価・解説

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設定から5年が経過した『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の運用実績を米国株式(NYダウ)インデックスファンドと比較してみました。

比較対象は『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』、『iFree NYダウ・インデックス』です。




外国株式と米国株式(NYダウ)の特徴は?

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 組入上位10業種と組入上位10銘柄
2018年11月末月報より

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 国・地域別組入比率
2018年11月末月報より

SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』と『iFree NYダウ・インデックス』は、米国を代表する主要30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

iFree NYダウ・インデックス 業種別構成比と組入上位10銘柄
2018年11月末月報より

今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は無期限です。


外国株式と米国株式(NYダウ)の費用は?

投資信託を保有中の運用管理費用(信託報酬)は下記の通りです。すべて年率(税抜)です。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
0.109%

SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン
0.500%

iFree NYダウ・インデックス
0.225%

先進国株式インデックスファンドという定番商品の強みか、運用管理費用は『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』のほうが米国株式インデックスファンドより低廉です。

『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』のみ購入時手数料(税抜3%)や解約時の信託財産留保額(0.2%)が設定されています。

購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、SBI証券楽天証券などのネット証券(インターネットコース)では無料の場合もあります。



外国株式と米国株式(NYダウ)の運用実績は?

下のグラフは『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』設定来5年強(2013年12月10日~2018年12月20日)の基準価額の推移を『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』と比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープンの基準価額の推移
基準価額の推移
2013年12月10日~2018年12月20日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

『iFree NYダウ・インデックス』も含めた騰落率の比較は下の表の通りです。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン、iFree NYダウ・インデックスの騰落率
2018年12月20日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

直近の株式市場は調整を余儀なくされていますが、過去5年の騰落率では『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』も『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』も大幅な黒字(プラス)になっています。

S&P500指数連動型インデックスファンドとの比較は下の記事を参考にしてください。

『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』過去5年の実績を米国株式(S&P500)投信と比較


まとめ

過去5年の実績は先進国株式インデックスファンドより好調な米国株式(NYダウ)インデックスファンドですが、ベンチマークの指数はつみたてNISAでは指定インデックスには採用されていません。

先進国株式や全世界株式インデックスファンド、あるいはバランスファンドなどで土台を固めたうえで、スパイスとして投資するなら有用そうなのに残念ですね。

長期・積立・分散投資を原則とするつみたてNISAでは、やはり分散の観点から難ありと見られたのでしょうか。

指定インデックス以外の投資信託でも一定の要件を満たせば、つみたてNISA対象商品に採用される可能性はあります。

『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』(※)や『eMAXIS NYダウインデックス』は純資産総額50億円以上、設定から5年経過という要件は満たしているので運用会社が金融庁に届け出れば認められそうですが……。

※ つみたてNISA対象商品はノーロードであることも要件の一つですが、『世界経済インデックスファンド』のように目論見書に上限付きの購入時手数料が記載されていても、ノーロードで購入可能であれば認められるようです。

『SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープン』や『eMAXIS NYダウインデックス』は、『iFree NYダウ・インデックス』に比べると運用管理費用が割高なので、つみたてNISAに採用されても投資資金が集まりにくいでしょうか。

『iFree NYダウ・インデックス』は2016年9月8日設定です。これから弱気相場入りすると、5年経過する前に資金流入超の回数が3分の2以上という要件を満たすのが難しくなってしまうかもしれませんね。




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