経験則だと好調な株式市場も天井が近い気がするけど投資信託を売却して逃げちゃダメなの?

2016年12月17日土曜日

弱気相場の備え 積立投資メモ 積立投資ルール

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避難したい写真
過熱気味のリスク資産から逃げちゃダメ?

株式市場は過熱気味?

日米とも株式市場が好調で為替相場もドル高円安が進んでいます。特に日本株に対してはPER(株価収益率)や騰落レシオの観点から過熱感があるとも聞きます。

そういった合理的な根拠のある話だけでなく、個人的なジンクスでも口座の含み益が10%を超えてくるとそこが天井で反落することが多かったような覚えがあります。

もともとインデックス投資ってそんなに儲かるものじゃないので、含み益が急に増えると疑心暗鬼で落ち着かない気分になってしまいます。もちろん、目標となる金額をすでに達成したなら勝ち逃げもアリだと思うのですが。

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リバランスの時期ですが……

12月なので資産配分を点検する時期ですよね。

株や投資信託などリスク資産が値上がりしてるなら一部を売却して、預貯金や個人向け国債等の安全資産を増やすなど、あらかじめ決めた比率に戻すリバランスの作業が必要です。

含み益があるものだと売却すると税金がかかってしまうので、値上がりしてる資産の積立を減らすか、しばらく中止するという手もあります。

ただこれだけ株式市場や為替相場が急激に動くと反動が怖いですよね。売却益(譲渡益)に税金のかからない個人型確定拠出年金やNISAであれば、部分的にでも解約して様子を見るべきかどうか悩みます。

市場に居続けるのが大事?

株価が大きく上昇する「稲妻の輝く瞬間」に市場に居合わせなければならない、ともよく言われます。

元ネタはインデックス投資について書かれた『敗者のゲーム』(チャールズ・エリス)の一節ですが、先日紹介した日興アセットマネジメントのゼミナールVol.17「米大統領選後の賑やかなマーケット。私たち一般個人は何を考えるべきか?」(PDF)の中にも同じ趣旨の解説がありました。

8ページの「市場に居続けよう」によると、アメリカの株式指数(米ドルベース)で過去20年ずっと市場に居続けた場合に3.65倍になっていたものが、20年間のうち最も上昇した1日を逃すと3.29倍に低下し、上昇率トップ3日を逃すと2.77倍に、上昇率トップ5日を逃すと2.44倍に下がってしまうそうです。

元本が100万円だとしたら365万円になったものが20年のうち1日逃しただけで329万円に、元本が1,000万円だとしたら3,650万円になるものが20年のうち1日逃しただけで3,290万円になってしまう、ということですね。

過去のシミュレーションなので未来においても必ず同じ結果になるとは限らないですが、チャンスを逃した時の影響の大きさは何となくイメージできますよね。

逆に暴落を避けられればそれだけ後に与える影響も大きいのではとも考えてしまいますが、市場に居続けるよりタイミングよく出入りするほうがはるかに難しそうです。……ということは、やっぱり逃げちゃダメなのかなあ(苦笑)。

追記
うがった見方をすれば市場に居続けたほうがいいというのは信託報酬等を目当てにした証券会社などセルサイド側の方便では、と捉えられなくもないのでしょうけれど。

株式の場合、市場に出入りを繰り返すとそれだけ手数料もかさみますし、ノーロード(購入時手数料無料)の投資信託でも売却益に課税されると運用効率が落ちますよね。

また、この記事の時点で投資信託を解約していたら、2017年5月現在から振り返ると含み益を伸ばすチャンスを逃すことになっていたのも事実です。

まあ、これから先の未来はまだ分からないですが……。




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