楽天・全米株式と楽天・米国高配当株式の投資対象『VTI』と『VYM』をS&P500指数連動型『VOO』と比較 ETFの特徴と運用実績は?

2018年2月24日土曜日

米国株式

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『楽天・全米株式インデックス・ファンド』と『楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド』の投資対象である『バンガード・トータル・ストック・マーケットETF』と『バンガード・米国高配当株式ETF』の特徴と運用実績を比較してみました。

S&P500指数連動型の『バンガード・S&P 500 ETF』も比較の対象に加えました。

海外ETFの特徴は?

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF』(VTI)は、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に連動する投資成果をめざします。

同指数は米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーしています。

2018年1月末現在、同ETFは米国の大型株、中型株、小型株、合わせて3,637銘柄に投資しています。直近30日間の配当利回りは1.68%です。

バンガード・トータル・ストック・マーケットETFのセクター別構成比と上位10銘柄
2018年1月末現在

バンガード・米国高配当株式ETF』(VYM)は、「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」に連動する投資成果をめざします。

大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を重点的に組入れています

2018年1月末現在、同ETFは米国の高配当株397銘柄に投資しています。直近30日間の配当利回りは2.78%です。

バンガード・米国高配当株式ETFのセクター別構成比と上位10銘柄
2018年1月現在

バンガード・S&P 500 ETF』(VOO)は、大型株を投資対象とし「S&P500指数」に連動する投資成果めざします。

同指数は米国の主要業種を代表する約500銘柄で構成されており、米国株式市場の時価総額のおよそ80%をカバーしています。

2018年1月末現在、同ETFは米国の大型株507銘柄に投資しています。直近30日間の配当利回りは1.77%です。

バンガード・S&P 500 ETFのセクター別構成比と上位10銘柄
2018年1月末現在

ETFの成績比較

バンガード・トータル・ストック・マーケットETFほかトータルリターン(NAV)比較表
ETF純資産総額と平均年次リターンは2018年1月31日現在
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

経費率は『バンガード・トータル・ストック・マーケットETF』と『バンガード・S&P 500 ETF』は2017年4月27日現在、『バンガード・米国高配当株式ETF』は2017年2月23日現在です。

平均年次リターンは米ドルベースで、ニューヨーク証券取引所の大引け時の基準価額(NAV)を基にしています。

直近の1年間では、『バンガード・米国高配当株式ETF』の劣後がやや目立っています。米国の長期金利の上昇が続くと、高配当株式は相対的に魅力が薄れがちかもしれませんね。

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF』と『バンガード・S&P 500 ETF』の比較では、過去1年間、過去5年間の平均年次リターンで大型株が中小型株よりパフォーマンスが良かったため『バンガード・S&P 500 ETF』のほうが優勢です。

ちなみに過去10年間では中小型株に投資するETFのリターンが大型株に投資するETFのリターンを上回っています。

まとめ

楽天・全米株式インデックス・ファンド』と『楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド』は海外ETFに比べ、米ドルに両替しなくても円で直接購入できる敷居の低さや少額から投資可能な点が長所ですよね。

楽天・バンガード・ファンドは、どれも設定当初は運用が不安定な時期もありましたが少しずつ落ち着いてきているようです。

『楽天・全世界株式』『楽天・全米株式』ベンチマークからのかい離が大きめ?ライバルとの差は縮小中

海外ETFのほうが、国内の投資信託より、はるかに資産規模が大きいこともあり、いずれ本領を発揮してくれることを期待しています。

『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の出足の成績をiFree S&P500・NYダウ、SMT米国株配当貴族等と比較
『楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド』の出足の成績を楽天・全米株式、SMT米国株配当貴族、iFree S&P500・NYダウと比較




こぼれ話
楽天証券では投資信託をスポット購入でも積み立てでも100円から購入可能です。また楽天グループの「楽天スーパーポイント」(期間限定ポイントは除く)で投資信託を購入できるようになりました。

少額かつポイントでお試しできるなら、投資が身近になりますね。手軽に投資できるようになっても将来の運用成績までは保証してくれないので、結果については自己責任という原則は忘れないようにしたいです。

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