『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と先進国株式、国内株式、新興国株式のインデックス投信の組み合わせを比較

2017年12月14日木曜日

全世界株式

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インデックス投信3本立てで行く?
インデックス投信3本立てで行く?

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』(楽天投信投資顧問)の2回目の月次レポートが発表されました。

2017年11月末の月次レポートによるとベンチマークとのかい離過去1ヵ月では-0.2%設定来では-1.1%と大きめです。設定間もなく資産規模が発展途上なことも一因でしょうか。

つみたてNISAで投資対象するには、もう少し様子を見たいという気持ちもあります。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と、先進国株式、国内株式、新興国株式のインデックス投信をおおむね時価総額比で組み合わせた場合(80%:10%:10%)の特徴と運用成績を比較してみました。

楽天・全世界株式ほか特徴は?

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』は、日本を含む全世界の株式市場の動きをとらえることをめざして、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果を目標として運用を行います。

投資対象指数は先進国や新興国市場を含む約47ヵ国の約8,000銘柄で構成され、全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーしています。

投資対象指数に連動する『バンガード・トータル・ワールド・ストックETF』が実質的な投資先です。

2017年10月末現在、同ETFは日本を含めた世界各国の大型株、中型株、小型株、合わせて7,955銘柄に投資しています。

バンガード・トータル・ワールド・ストックETFの上位10ヵ国と上位10銘柄
2017年10月末現在

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は、MSCI コクサイ・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

同指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国で構成されています(2017年11月末)。

eMAXIS Slim 国内株式インデックス』は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象にしたTOPIX(東証株価指数)に連動する投資成果をめざします。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は、MSCI エマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

同指数はアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の24か国で構成されています(2017年11月末)。

eMAXIS Slim 先進国株式・国内株式・新興国株式の組入上位10銘柄
2017年11月末月報より

今回取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。

楽天・全世界株式ほか成績比較

2017年12月14日現在
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません

運用期間が短くベンチマークも異なりますので参考値ですが、上記の期間では「eMAXIS Slim」の組み合わせでも見劣りしない成績になっています。

信託報酬(運用管理費用)は「eMAXIS Slim」の組み合わせのほうが低廉ですが、実質コストがまだ不明なので逆転する可能性もあります。

まとめ

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の月次レポートでのベンチマークとのかい離は大きめですが、資産規模が大きくなるにつれ運用も安定するでしょうか。

交付目論見書の3ページには留意点として以下のような記載もあり、ある程度のかい離はやむを得ないのかもしれませんね。

当ファンドはマザーファンドが投資する上場投資信託証券を通じて、対象指数に連動する投資成果を目指して運用を行いますが、当該上場投資信託証券は対象指数と連動することが約束されているわけではないほか、当ファンドにおける資金流出入から当ファンドとマザーファンド間の資金移動までのタイミングのずれ、当ファンドにおける信託報酬やマザーファンドにおける売買コストをはじめとする当ファンドとマザーファンドの運営にかかる費用負担の影響等から、当ファンドの基準価額と対象指数との乖離が拡大する場合があります。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の一本で世界各国の株式に投資できる手軽さは魅力ですよね。運用が安定するまでインデックス投信の組み合わせで様子を見るべきか悩みます。




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